冷凍機油

ヒートポンプと冷凍機油
ヒートポンプは、燃料を燃やさずに空気中の熱エネルギーを利用して冷暖房(エアコン)や給湯(エコキュート)などを行う技術であり、CO2排出量を削減しつつ快適な暮らしを送るためにかかせないものです(図1)。
一般的なヒートポンプは、圧縮機、凝縮器、膨張弁および蒸発器から構成されます(図2)。この中を冷媒(図3)が循環し、「圧縮 → 凝縮 → 膨張 → 蒸発」の4つの状態変化によって、吸熱と放熱を繰り返します。このサイクルを冷凍サイクルと呼んでいます。
冷凍サイクルに冷媒を循環させる心臓の役割を果たすのが圧縮機です。圧縮機内のしゅう動部を潤滑するために冷凍機油が封入されており、ポリオールエステル(POE)を適用した冷凍機油は、幅広く使用されています(図4)。


環境保護・カーボンニュートラル社会の実現に貢献する冷凍機油の開発
当社は、様々な観点から、環境保護に貢献する冷凍機油を開発しています。省エネに寄与する冷蔵庫用冷凍機油や、世界で高シェアを有するエアコン用冷凍機油、EVカーエアコン用冷凍機油を提供しています(図5)。
また、冷媒に関しては、地球温暖化係数(GWP)の低いフッ素系冷媒や、自然冷媒(プロパン、CO2等)への転換が検討されています。次世代の冷媒に適した冷凍機油の開発を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献します。
