デジタル技術を活用した製油所支援
当社の収益の柱である製油所の安全・安定操業及び更なる効率化・高度化を実現するため、当社では様々な取り組みを進めています。中でも、機械学習やAIをはじめとするデジタル技術の獲得とその適用は、中央技術研究所における重要なミッションの一つとして位置づけています。以下では、製油所における様々な課題解決に向けて中央技術研究所で取り組んでいるデジタル技術活用事例について、三つのカテゴリに分けてご紹介します。
予測・ソフトセンサー開発
中央技術研究所では、機械学習を用いた予測や、ソフトセンサー開発により、製油所の収益力向上に貢献しています。ソフトセンサーとは、リアルタイムで計測・把握することが可能な情報を用いて、直接の測定に時間を要し、リアルタイムで把握することが困難なプロダクト性状等を予測する技術です。本技術により、監視対象のプロダクト性状等を間接的にリアルタイムで把握することが可能になることで、迅速に最適な運転調整を実施することできます。精度の高い予測モデルを構築するためには、現場プロセスの理解やドメイン知識の獲得が不可欠であるため、今後も社内で開発する強みを活かし、製油所社員と密に連携しながら、実用的で実効性のあるソリューションを提供してまいります。
RPA・自動化
昨今、あらゆる職場において、定常業務の効率化と、より高付加価値な業務へのシフトが求められています。RPA (Robotic Process Automation) は、繰り返し発生するルーティン業務を、ロボットやプログラムに代行させる技術であり、業務効率化の強力な手段となります。中央技術研究所では、プログラミング言語やRPAツールを活用し、製油所で使用されるプロセスシミュレータの活用の自動化や、全製油所で1回/月の頻度で作成する腐食環境監視レポートの作成の自動化など、製油所における定常業務の自動化・効率化に貢献しています。これらはいずれも、データの取得、計算、集計、アウトプットといった一連の処理を全て自動化しており、その間、社員は他の業務に時間を割くことが可能となります。今後も本技術を活用し、全社的な業務効率化に貢献してまいります。
生成AIの活用
近年、生成AIは日進月歩で進化を続けており、当社においても、各職場で生成AIの活用を進めております。中央技術研究所では、Webブラウザ上で利用できるチャットサービスの活用に加え、生成AI-APIを利用した独自サービスの開発にも取り組んでおります。APIを利用するメリットとしては、プログラム上で生成AIとの会話が可能になることで、生成AIへの指示を自動化することや、生成AIからの回答を後続のプログラムに連係することが可能になる点です。例えば、中央技術研究所では、生成AI-APIを活用し、製油所のスマート保安を実現するサービスの開発に取り組んでいます。今後も、日々進化する生成AIの動向を捉えつつ、全社の業務革新に貢献してまいります。